エジプト旅行に関する情報のまとめ

エジプト旅行に関する情報のまとめ

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エジプトの概要のまとめ

(1) 正式名称 (和文) エジプト・アラブ共和国
(英文) Arab Republic of Egypt
(2) 政体 共和制
(3) 首都 カイロ
(4) 面積 100万1450平方km (日本の約2.6倍)
(5) 人口 8,958万人 (2014年、世銀)
(6) 民族 アラブ系エジプト人
(7) 言語 公用語 :アラビア語
(8) 宗教 イスラム教 (スンナ派) 94%、キリスト教 (コプト派) など6%
(9) 略史 古代文明発祥の地のひとつ。紀元前2950年ごろエジプト統一王朝成立。7世紀にイスラム化。1517年オスマン・トルコの支配下に入る。1882年イギリスによる占領。
1922年イギリスより独立(王政)。1952年共和制に移行。2011年1月以降の『アラブの春』に伴い30年以上政権の座についていたムバーラク大統領が退陣。2012 年6月大統領選挙が行われ、イスラム同胞団のムルスィー氏が大統領に選ばれた。ムルスィー政権は2013年7月、軍のクーデターにより終焉、以降マンスール暫定大統領を元首とする臨時政府が就任。暫定政府は憲法草案を作成し、2014年 1月に国民投票を実施、賛成多数で承認され、2014年5月には大統領選挙が行われ、シシ前国防相が選出された、シシ新大統領は6月に就任、その後マハラブ前住宅相を首相とした新政権が発足。2015年9月には内閣改造が行われ、シャリーフ・イスマイール前石油相が新首相に任命された。2015年10月には議会千k如が行われる見込み。
(10) 在留日本人 1,050人(2012年)
(11) 気候 地中海性気候の北部海岸地方以外は砂漠性気候で、雨はほとんど降らない。5~ 9月が夏季、11~3月が温暖な冬である。春(4月頃)になると国中でハムシーンと呼ばれる砂混じりの熱風が吹く。首都カイロの年間平均気温は摂氏22度で、年間降雨量は24mm程度である。

エジプトと日本との時差

日本との時差 : -7 時間
サマータイム : 2011年度以降は実施されていない。

エジプトの祝日

(2015年)
祝日官公庁の休日: 1月 7日 コプトクリスマス
*1月 3日 預言者聖誕祭
4月12日 イースター
*4月13日 春薫祭
5月 1日 メーデー
*7月16日~19日 ラマダン明けの祭(イード・アル=フィトル)
10月 6日 戦勝記念日
*9月23日~27日 犠牲祭(イード・アル=アドハー)
10月14日 ヒジュラ暦新年(イスラーム暦元旦)
*印の休日はイスラム歴のために前後することがあり、毎年11日程度前にずれる。
官公庁の休日 : 上記祝日と金、土曜日

エジプトのビジネスアワー

官庁 9:00~14:30 (役所は金、土曜休み)銀行 8:30~14:00 (窓口は金、土曜休み)
商店 11:00~22:00 (14:00~17:00に閉める店もある。金曜日は休業の場合もある)

エジプトの言語

業務 :政府高官、知識人には英語が十分通用する。
ホテル、買い物、食事 :一流店では英語が通用する。市場、一般商店などでは英語はほとんど理解されず、アラビア語(アンミーヤ、エジプト方言)が使われる。

エジプトの通貨

エジプトポンド(LE) (1 エジプトポンド=100 ピアストル)

エジプトの在外日本関係機関と現地官公庁

・日本大使館
住所 :81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt P.O BOX500 電話 :02-2528-5910
URL :http://www.eg.emb-japan.go.jp/

エジプトのホテル

エジプトの電源・電圧・コンセント形状

(1) 電圧
電圧は220V、周波数は 50Hzであるため、電気製品を日本から持参する場合には、変圧器が必要になる。
現地でも変圧器の購入は可能である。
(2) コンセント、モジュラージャックの形電気コンセントのプラグは丸形ピン2本(B タイプ)が一般的であり、現地でも接続プラグの購入は可能である。モジュラージャックは日本のものと形状は同じだが、大きさが2種類あり、アダプターを必要とするものもある。

エジプトの気候と服装

エジプトの気候は5月から9月が夏季、11月から3月が冬季となっており、季節に応じた衣服が必要になる。
首都カイロにはいくつかのショッピングモールがあるほか、衣料品の専門店も多く見られ、たいていのものが揃うが、全般的にサイズが大きめで日本人の体型に合うものが入手できない場合も多い。
夏の暑さ対策には、帽子、サングラスの活用のほか、白を基調とした通気性のよい長袖の服があると便利である。イスラム国であるため、肌の露出の大きい服装は避ける必要がある。なお、外は真夏でも建物の中は冷房が強く寒く感じられる場合もあるので、薄手のカーディガン、シャツ等を用意しておくことを勧める。冬には、夜間の気温が5度以下に下がり、セーター、フリース、スプリング・コートといった保温性の高い衣服が必要になることもある。そもそも大半の住居は防寒対策がなされておらず、底冷えすることもあるので注意が必要(ホットカーペット、炬燵(こたつ)といったものも役立つ)。

エジプトでの洗濯・ランドリー

ドラム式の洗濯機を設置している住居が比較的多く、衣類の生地を傷める可能性がある。生地の傷みを防ぐには、洗濯用ネットを用いる、よい洗剤を使用することなどが挙げられる。洗濯物の乾燥は早く、日本の梅雨時のような心配はない。
クリーニング店は各地区でよく見かけ、多くは配達も行ってくれる。ドライクリーニングは、大型店、もしくは一流ホテルのランドリーに依頼する方が安心である。

エジプトでのチップ

(1) 習慣の有無
一般的に、欧米流の各種サービスに対する「チップ」はある、と理解してよい。また、「バクシーシ」と呼ばれる小さなサービスに対する謝礼がある。
バクシーシを要求する人物に腹立たしさを感じることもあるが、時に人間関係をスムーズにしたり、物事を円滑に進めたりするために必要なこともあり、無視することはできない。元来、バクシーシはイスラム教の「持つ者が持たぬ者に対して物を与える」という習慣からきている点も、理解しておく必要がある。
(2) 各種サービスに対するチップ
レストランのチップは、ウエイターにLE1~2エジプトポンド、中・高級店では料金の5~10%である。ただし、サービス料12%が加えられている場合には、払わなくても差し支えない。ホテルでは、ボーイや枕の下に置くチップとしてLE3~5。トイレでは、LE0.5~1。
フラットなど住居ではバッワーフ(門番)にものを頼む時にLE1~2の心づけを渡すとよい。しかし、回を重ねることにより、門番が既得権のように要求してくることにもつながるので、気をつけること。ラマダン明けには、門番や使用人にLE30 ~50程度を手渡すのが習慣のようである。デリバリーの配達人にも、LE3~5の心づけを渡すのが一般的。

エジプトでの食事・レストラン(外食)

イスラムでは飲酒は禁じられているので、アルコールを出す店は限られており、飲酒を希望する場合は、事前に確かめてから店に入る必要がある。
喫茶店は、市内、ショッピングセンター内、高級ホテルに多くある。地元の人が水パイプをたしなむアホワ(マクハー)と呼ばれる喫茶店は、アラビア語しか通じないケースが多い。
エジプト料理店では、コフタ(挽き肉の串焼き)やケバブ(香辛料を効かせた焼き肉)が主体であり、日本人の口にも合う。また、レンティルスープやモロヘイヤスープ、ターメイヤ(エジプト人が朝食に食べる豆のコロッケ)、鳩のグリルもエジプトの代表的な料理である。エジプト一般庶民が利用している店に行けば、1人あたりLE20もあれば十分飲食できるが、店は清潔とはいい難い場合も多い。
フレッシュジューススタンドで売っているオレンジジュースやマンゴージュースも、美味で安価(LE1~2)である。比較的繁盛している清潔な店を選んで飲むこと。
夕食は料金がLE70ぐらいから、飲酒を伴うとLE120~200くらいで楽しむことができる。ピザ、フライドチキン、ハンバーガーなどファストフードの店もたくさんあり、これらのファストフード店はすべてデリバリーサービスを行っている。またナイル川沿いは、ベリーダンス、スーフィーダンス等のショーを見ながら食事ができるクルーズレストラン、固定船で内部に幾つものレストランが入っているレストランもある。

エジプトの食べ物

(1)一般事情
国民生活の安定を図るため、エジプトでは生活必需品にさまざまな補助金を出し、国民に安価で供給する政策をとってきている。その結果、国際価格と比べると、食料品をはじめとする生活必需品が安価である。但し、最近ではこれら生活必需品の価格改定が行われており、商品は軒並み値上げされてきている。
これらの商品は、ガマイヤ(公営商店)や個人商店で販売されており、品質的にはいまひとつであるが、安価ではある。但し、時には販売数量の制限もある。個人商店で扱っている商品の価格は若干高いが、商品に選択の幅があり、品質もよいケースもある。
スーパーマーケットでは商品に値札がついているが、市場や路上では値札がないことがあり、あったとしても値段は交渉で決まる場合が多い。値段交渉は根気が必要であり、またアラビア語しか通じないケースもあるため、数字や駆け引きに使う若干のアラビア語の習得は欠かせない。友人などにあらかじめ値段を聞いてから、買い物に行くとよい。また、衛生観念の違いから、食料品の取り扱いが日本と異なることがある。現地の日本人などからの情報で、なるべく商品の回転が速く、清潔な店を探して購入することを勧める。
そのほかの商品についても、在庫管理状況等不明なケースも多いため、必要
なものがある場合には、入手可能な時に購入しておくことを勧める。
(2)主な食品の出回り状況
<米、パン>
現地の主食は、米とパンである。
米は、日本と同じジャポニカ種もある。品質がよくなり、入手も容易になってきており、スーパーなどで入手できる。
パンの入手は容易である。エジプト人が食べているパンは、エイシュという丸い座布団のような形をしたものであり、カイロ市内では1枚25ピアストルほどで街角などで売られている。焼きたてのエイシュはたいへん美味である。
日本人になじみのあるパンは、ホテルや街のパン屋にあるが、最近はおいしい店も現れた。食パン、ロールパン、クロワッサン、ケーキ類など種類は豊富である。一般にホテルのものはおいしいようであるが、その都度味やパンの固さが異なることもあるようである。気に入った店を見つけ、焼きたてを買うのがいちばんである。
Arabia mallやCity Stars、Down TOWN mallにあるPAUL CaféとZamalek等のTBSはなかなかの評判である。
また、ZamalekとMaadiに、MUNCH&BAGELという、ベーグルとサンドウィッチを扱う店舗がある。ここのベーグルは、在留邦人間で、美味しいと評判である。
デリバリーも行っている。Zamalek:02-2732-4392、Maadi:02-2517-2518
<肉>
生鮮肉は、牛、羊、鶏、鳩、ウサギなど、さまざまなものを入手することができる(ラマダンなどの祭日を除く)。比較的安価であるが、牛肉より羊肉のほうが値段は高い。日本と異なり、どの部分を買っても、またどこの店で買っても値段はほとんど同じである。商品の回転が速く、清潔感があり、応対のよい店を選んで買うのが賢明である。冷凍肉はスーパーマーケットに行けばいつでも購入できるが、冷凍管理が不徹底であるため、品質には十分注意する必要がある。
スーク(アラビア語で「市場」を意味する)では、注文すると鶏をさばいてくれる。鳩も食用として販売されている。
イスラム教国であるため、豚肉類は一般的に販売されていないが、ドイツ系の豚肉屋がMaadi(マアーディー)にあるほか、デリバリーを専門とするエジプト人肉屋からも豚肉を買うことができる。
<野菜・果物>
トマト、ナス、ピーマン、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、サヤインゲン、キュウリ、オクラ、キャベツ、ホウレンソウ、白菜、レタス、セロリなどの野菜や各種果物は、種類も豊富で、日本と比べて安い。ただし、収穫・出荷状況は季節により異なる。露天売りの野菜は、Zamalek(ザマーレク)地区ではやや割高であるが、カイロ最大のスークであるギザスークでは安価な野菜が豊富にある。農薬を使っている野菜も売られているため、よく洗う必要がある。特にサラダなどにして生で食べる場合の葉野菜(レタス、キャベツなど)には気をつけたい。
モロヘイヤ、ガルギールなどエジプト特有の野菜もあり、慣れてくると重宝する。日本野菜(大根、白菜、カボチャ、ゴボウなど)は値段は高めだが、共同購入ができる。共同購入をするには、「日本野菜の会」(正式名称不明)に参加表明をすることから始まる。2週間に1回地域ごとに配達があり、その時の当番の家庭に届けられる。1単位が非常に多く、通常1家族では食べきれないため、複数家族でシェアをする家庭が多い傾向にある。野菜1単位あたりLE50と市場で売られている野菜の数倍だが、手に入りにくい野菜をまとめて購入できるメリットがある。
大根、白菜は一部のスーパーマーケットでも購入することができる。そのほか、有機野菜の専門店もある。
果物は全般においしく、特に冬のオレンジ、栗、夏のマンゴー、メロン、スイカは格別である。
<魚>
魚類はAlexandria(アレクサンドリア)、Suez(スエズ)、Hurghada(ハルガダ)などから運搬されてくる。輸送距離はあまり長くないが、保冷車が普及しておらず取り扱いも雑なため、特に夏季には要注意である。種類は豊富で、タイ、スズキ、ウナギ、カツオ、シタビラメ、イカ、タコ、エビなどが購入できる。
生鮮魚は、一部のスーパーマーケットやスーク(市場)で購入できるが、新鮮なものを入手するのは困難である。カイロの下町にあたるAtaba(アタバ)のスークで、なるべく午前中に購入するとよい。冷凍鮮魚もあり、サバ、マグロの切り身も購入できる。
これまで多くの日本人がスーク側のほぼ言い値で購入してきたこともあり、魚の値段は最近上がり気味であるが、日本よりは安価である。
<乳製品>
紙パック入りの牛乳(フレッシュまたはロングライフ)、各種チーズ、ヨーグルトなどを、スーパーマーケットで購入できる。夏場の生牛乳は避けることを勧める。 ヨーグルトはプレーン、フルーツ入り、ドリンクタイプなどの種類があり、安くておいしい。購入の際、密封状態をよく確認する必要がある。
<調味料>
砂糖、塩、油などの調味料は、スーパーマーケットで購入できる。みりん、料理用のお酒はない。その他の香辛料は調達可能であるが、かつおぶしや煮干しといった和食のだし汁用の調味料は、入手が難しいか、あっても大変高額となる。
塩も精製塩しか置いていない。

<加工食品>
ハム、ベーコン、ソーセージ類が入手可能である。一般に売られているものは豚肉を使用しておらず、すべてビーフ、ターキー、チキンなどの加工品である。一部に豚肉の加工品を取り扱っている店もある。
缶詰類などの食料品も豊富であり、容易に入手できる。
<日本食料品>
乾麺、インスタントラーメン、豆腐、しょうゆ、みそ、缶詰、瓶詰、だしの素、昆布、カレー、シチューなどが売られている時もあるが、在庫が安定していない。
必要なものは持参したほうが無難である。
<アルコール>
エジプト国産ビール(Saqqara、Stella、Heinekken(ライセンス生産))と国産ワイン(Jardin de Nile、Aida、Omar Khayyam、Obelisk等)が、Drinkies(ドリンキーズ)やUno AMBROGIO等で購入できる。国産ビールは500ミリリットルでLE10 ~12、国産ワインはボトルで50~120LEほどである。国産のアルコール飲料は全てAl-Ahram Beverages社が手がけている。残念ながらエジプト産ワインの品質は依然発展途上である。
ウィスキー、ブランデーなどの輸入物洋酒類や輸入物ワインは、一般には市内では購入できない。外国人は入国後(再入国を含む)48時間以内であれば、空港または市内の免税店で20歳以上の成人1人1回に限り、洋酒4本を購入することがでる。
<飲料水>
水道水の飲用は勧められない。エジプト国産のミネラル・ウォーターは多くの種類があり、1.5L入りが1本LE3ほどで容易に購入できるが、比較的硬度の高いものが多い。なおエジプト政府が行った品質調査において、ほぼ全ての銘柄について品質管理に問題があるとされた(Nestleブランドは合格)。Evianも大きなス
ーパーで市販されているが、日本と同程度の価格となっている。

エジプトでの食料品の入手

食料品は豊富にあるが、輸入品とエジプト産で価格が大きく異なる。輸入品の価格は、日本におけるそれと同様か、ものによってはそれ以上であることもあるが、エジプト産の食料品は大半が安価である。スーパーマーケットも、Zamalek (ザマーレク)、Mohandeseen(モハンデシーン)、Maadi(マアーディー)などの地区に多数でき、カイロ郊外には大型モールがいくつかある。

エジプトでの日用品・雑貨の入手

ほとんどのものが街角のスーパーマーケットで購入できる。ただし、例えば日本製の文房具等品質のよいもの、機能的なものは、置いてある店が限られる。

エジプトでの換金・両替の方法

米ドルは広く流通している。家賃、ホテル宿泊費、航空運賃、輸入品等高額商品などの大きな商取引は、米ドル建て払いあるいは米ドル換算のエジプトポンド建て払いとなることが多い。
米ドル現金からエジプトポンド現金への両替は、銀行のほか、両替商も多く、どこでも可能である。銀行よりも市内の両替商の換金レートのほうが有利といわれているが、レートの差はほとんど見られない。
日本円現金からエジプトポンド現金への換金も可能である。当然ながら、エジプトポンドから日本円への両替は不可能。

エジプトでのクレジットカード利用

一般の商店では加盟店が少なく使用できないことが多い。カードの使用は外国人や高額所得者向けのレストラン、商店、ホテル、大中規模スーパー等に限られる。カードを使用できる店では、VISA、MasterCardなど欧米系のメジャーなカードであれば、通用するケースが多い。
また、米ドル、エジプトポンド現金のキャッシングも利用できる。ATMは、ホテル、ショッピングセンター、銀行の主要な支店に設置されている。ただし、ATMが米ドルに対応していない場合には、エジプトポンドの引き出しに限られる。

エジプトでの移動・交通

(1)一般事情
カイロ市内では、レンタカーやリムジンによる移動手段がるが、その他、鉄道・軌道系として地下鉄(メトロ)、路面電車、道路系として公営の大型路線バス、民営のミクロバス、タクシーが営業しており、レンタカーやリムジン以外は、どれも日本と比較して料金は非常に安価だが、車両は汚く、慣れないと利用しづらい。
市内にはラムセス駅やギザ駅を代表としていくつかの国鉄駅があるが、基本的に都市間輸送を目的としているためダイヤが閑散化しており(普通列車で30 分~1時間おき)、市内移動には向かない。地下鉄は、現在3路線(1号線:カイロ北東部~カイロ南部ヘルワン、2号線:カイロ北部~ギザ、3号線:アタバ付近の一部)が開業しており、中心部の3駅で相互に乗り換えが可能である。両線ともに高頻度運転がなされており利用価値は高い。路面電車は料金は安価(LE1以下)だが、頻度・速度といった質が非常に悪く、路線も不案内であり、また日本人居住者の少ないカイロ北東部を中心とした路線網のため利用しやすくはない。
大型路線バスは路線番号、行先掲示、バス停案内の全てにおいてアラビア語表記であり、また事故や怪我の恐れもある走行中のバスへの飛び乗り降りもあり、慣れるまでは使いづらい。ミクロバスは市内を縦横に路線網がカバーしており、経路上であれば乗客の希望の場所で乗降ができ、また乗降時はほぼ停止して貰えることから、慣れれば非常に使い勝手が良い。タクシーは白地にチェッカーフラッグ帯のメーター制と、白黒ツートンの交渉制のものがあり、状況に応じて使い分けることができる。市内には夜間でも十分な台数の流しのタクシーが存在する。
自家用車については、近年、登録台車数が100万台を超え、道路や駐車場施設の未整備と相まってカイロ等大都市および大都市を連絡する高速道路では渋滞が日常化している。また、自動車の接触事故は、当地では事故と思われていないほど多く、年式が古いわりに整備・点検が不十分な車も多く、故障車が道路を塞ぎ渋滞に拍車を掛ける光景も日々見受けられる。これら整備不良車は大気汚染の原因にもなっている。
カイロ圏のリング道路やカイロを起点とした地方への自動車道路が整備されており、アレクサンドリアへの片側5車線のデザートロード、イスマーイーリーヤ道路、スエズ道路、アイン・ソフナ道路、アシュートまでのデザートロードイースト、デザートロードウエストがある。特に、アシュートまでのデザートロードイーストは、アーミーロードとも呼ばれ、最高時速120km/h、片側3車線で400kmを繋いでいる。また、ルクソール・ハルガダ間の山岳道路も整備されている。
ナイルデルタおよびCairo(カイロ)からAswan(アスワーン)に至る上エジプト地域(ナイル川沿い)約800kmの間は、航空機か鉄道が一般的であるが、自動道路も整備され、比較的移動交通モードのバリエーションが整備されているといえる。
<地下鉄>
1987年に開通し、1号線がNew El Marg(ニュー・エル=マルグ)とHelwan(ヘルワン)間、2号線はShobra El Khima(ショブラ・エル=ハイマ)とEl-Mouneeb (エル・モニーブ)間で運行している。両線の両端郊外部は地上を走るので、「地下鉄」というよりは「都市高速鉄道」という位置づけが強い。車両は日本製に順次置き換えられており、両線とも中間に2両の女性専用車両が組み込まれている
(1両は終日、1両は時間限定)。
料金は全区間統一料金LE1で、両線は市内中心部の国鉄ラムセス駅前にあるEl-Shuhada(革命後に名称変更:古いガイドブックではMubarakと表記)とタハリール広場にあるSadat両駅の改札内で相互に乗り換えが可能である。運行本数は両線共にラッシュ時2~3分毎、日中5~7分毎で、渋滞している道路に比べれば時間が読める分便利なため、日中でも空席を見つけるのが難しいほどの混雑である。
1号線は発車ブザーが無く、乗降客がいても強制的にドアが閉められたり、乗客にも整列乗車という概念が無いため、乗り降りこぼしがまま発生する。このため混雑する時間や乗降客の多い駅では、駅、車内ともに早めにドア付近に移動した方が無難である。なお、国鉄ラムセス駅を除き、地下鉄駅とは他の交通機関
(特に大型路線バス乗り場)との連絡が悪い。
計画では2012年1月下旬に、市内中心部2号線のAttaba(アタバ)駅から北東ヘリオポリス方面への3号線フェーズ1が、2015年頃にはそこからヘリオポリス中心街まで延長するフェーズ2がそれぞれ暫定開業する予定である。この3号線は日本人が多く住むZamalek(ザマーレク)地区やMohandeseen(モハンデシーン)地区を縦貫するフェーズ3やカイロ空港まで延伸するフェーズ4はまだ建設に着手しておらず、従って全線開業は当面先のことあるが、3号線の一部(アタバ付近)が2012年開業した。
<タクシー>
市内では流しを中心に多く走っている。白地にチェッカーフラッグ帯のものと黒と白のツートンで塗られた車で見つけやすい。ミクロバスを含め、商用車の目印は橙色のナンバープレートなので、外見から自家用車との区分が可能である。
チェッカーフラッグ帯のタクシーはメーター制になっている。基本的にメーターはついており、故障している場合を除き、メーターを回すように指示すれば回し、表示された料金のみを要求してくる。指示しても回さない場合は降車して次のタクシーを探せば良い。公定料金があり、初乗りLE3、その後は時間と距離の併用で課金されていくため、渋滞で滞留するだけでも課金は止まらない。
旧型の白黒のタクシーは交渉制となっており、乗車にはそれなりの土地勘と慣れが必要である。特に外国人は、高めに請求されることが多い。4km以内はLE6、それ以上は2kmごとにLE1~2追加と目安をつけておけばよい。どのガイドブックにも、乗る前に値段を交渉するように記載されているが、車を降りてから窓越しに自分の決めた金額を支払う方が、揉めた場合のその後のトラブルが回避しやすい。基本的にチェッカーフラッグ帯と比較して整備が行き届いていない古い車体が多く、ドアがはずれたり突然開く場合もあり、白黒のタクシーは勧められない。
料金の目安は、Zamalek~Ataba間がLE15、Zamalek~空港間がLE80~、
Zamalek~Mohandeseen間がLE8~、Zamalek~Giza間がLE20~である。
<バス>
バスには3種類あり、都市間大型バス、市内大型路線バス、ミクロバス(中型バス、ワゴンを含む)に大きく分けられる。
都市間大型バスは市内に複数あるバスターミナルから時刻表に則って運行されているものの、都市間直結のため市内の移動には向かない。
市内大型路線バスは約300系統で6:00から24:00まで運行しており、運行形態(方向)により黄緑色のバスと赤色のバスの2種類がある。市内のバス停は路側に多数があるが、自分の乗りたいバスには乗る意思を表示して減速させる必要がある。基本的にバス停では徐行するだけや路側まで寄ってこない場合も多いので、乗降の際には足元、周りの交通、動いているバスへの飛び乗り等かなりの注意が必要である。
バス停には最低アラビア数字で路線番号が記載してあるものの、行先まで記載してあるバス停は一部である。もちろんダイヤの記載は無い。基本的に英語は通じず、路線番号を含めて行き先表示は全てアラビア語のみであるため、路線を理解することは困難であるが、特定の路線番号を暗記さえすれば決して利用が不自由なわけではない。
市内の主な系統は次のとおりである。
・13系統 :Zamalek~Midan Falaky (ファラキ広場)
・23系統 :Zamalek~Ramsis (ラムセス)
・27系統 :Ataba~26 July St.~Zamalek
・167系統 :Midan Libna (レバノン広場)~Tahrir (タハリール)
・175系統 :Abaseya (アッバセイヤ)~Zamalek~Imbaba (インババ)
料金はLE0.5~2ポンドであり、車掌が常務しているために車掌に申し出て領収書と引き換えに支払う。
ミクロバスは市内をくまなく網羅しており、また希望の場所で乗降可能なため市民の利用率は高い。使用車種はカイロ市内においては、日本で言うところの中型トラックの荷台部分が客室になっているタイプ(15人程度)とワゴンタイプ(15人程度)となっている。ナンバープレートがタクシーと同じく営業車を示す橙色のため、よくありがちなツアー会社のワゴンとの区別は遠目から可能である。
白、青、緑、赤の車体の色で大まかな方向別となっており、詳細な経路は各ミクロバスの前または後ろに小さなステッカーでアラビア語で記載している。このため走行中のミクロバスを見た目で行先判断するのはほぼ不可能である。運転手やその仲間が大声で行先を連呼しているため、ミクロバスのターミナル的(常習的に終着点になっている)場所や経路上にでは路側から乗車の意思表示をして停車させた上で行先を確認して乗車する。始発場所では客待ちをして満席になってから出発する。掴まり乗車や立ち乗り乗車も可能であるが、運転が雑な場合が多く、振り落とされたり転倒しないためにも、着席乗車できるバスまで見送るのが望ましい。
距離に応じて金額はLE 0.5~2だが、市内の主な路線は基本的にLE 0.75。たまに車掌役の少年が同乗している場合もあるが、基本的に信用乗車に基づいており、乗客が後方から手渡しで互いに集金しつつ、運転手近辺の人が最後にまとめて支払う慣例となっている。
<路面電車>
カイロ市が運行しているが、日本人の少ないHeliopolis(ヘリオポリス)地区や Shubra(ショブラ)地区に路線網が広がっているため利用機会は限られている。
(2) 空港から市内への移動
空港に乗り入れている路線バスやミクロバスは無い。このため一般に日本人は、レンタカー若しくはリムジン、または流しのタクシーを利用している。
リムジンはLE80~120、タクシーはLE80~(市内から空港の場合はLE50~)である。空港への車両乗り入れには別途5LEを要するため、その取扱いを最初に取り決めておいた方が後々揉めにくい。

エジプトでの交通事故・盗難への対処

(1) 対処方法
警察署に通報する必要があるが、事故調書は警察官(通常は英語を理解しない)によってアラビア語でのみ作成されるため、かなりアラビア語を理解できない限りにおいては、本人だけで対応することは困難である。このため、警察署に通
報するとともに、関係機関に連絡をとり、対応を図る必要がある。
(2) 救急病院
国立病院、大学病院や、外国人がよく利用する私立病院でも救急医療が可能である。救急外来が整っている病院は、次のとおり(詳細はPart3イエローページ
「10.病院」を参照)。着任時に配布する「エジプト医療事情」も参照。
・As Salam International Hospital
・Misr International Hospital
・Angro American Hospital
公共の救急車が必要な場合は、救急車手配センター直通ダイヤル123、カイロ県の770123、ギザ県の5615551、アレクサンドリアの123に連絡し、救急車を呼ぶことが出来る。ただし、救急車がすぐに来るとは限らず、病院が所有する救急車、もしくは知人の車で移送したほうが早くて確実といった場合も有り得る。
(3) 車両の盗難、車上荒らし
盗難に遭った場合は、速やかに警察に届けるのはもちろんのこと、必ず背後関係を考えること。知り合い等が手引きをしていたという例も実際にある。
警察による車両とその名義人のチェックが厳しいこともあり、比較的盗難車の発見率は高い。逆に、自動車の名義人以外が運転する際は、所有者からの委任状か運転者に対する保険証書を常に携行しておく必要がある。過去に、運転手が雇用主の家族(雇用主本人を除く)を乗せていて検問に遭い罰金を科せられた例もある。
一方、車の中に置いてあったものが盗難に遭うということも有り得る。昨今は窓を割って強奪する事例も生じているため、車内の特に目に見える場所にそもそも物品を置いておくことは、避けた方が良い。

エジプトの風俗・習慣

一般的に、外国人に対しては親切であるが、逆に外国人だと見ると痴漢やぼったくり等を試みようとする人々も存在する。甘い顔をせずに、抗議するべきところは抗議することが肝要である。

エジプトでのタブー・禁止されている言動

足の裏を相手に見せるようなことは、相手をさげすむ意志の表れと考えられており、慎まなければならない。また、一般的なことではあるが、宗教に関する話題も軽々しく行わないほうが無難である。

エジプトの出入国手続き

11-1 入国
(1)空港施設概要
カイロ空港には、3つの空港ターミナルがあるが、現在第2ターミナルは閉鎖さ
れており、利用されているのは第1ターミナルと第3ターミナルの2つとなっている。
第3ターミナルにはエジプト航空を含むスターアライアンス加盟航空会社が発着する。また国内線も第3ターミナルからの発着となる。それ以外の航空会社を利用する場合は第1ターミナルを利用することになる。
空港ビル内には、リムジンサービスカウンターもある。個別のタクシーやリムジンの客引きとの交渉に不安があれば、窓口でのやり取りを勧める。
なお、到着後、空港ビル内の免税店で現地では購入困難な外国産ウィスキーや輸入ワイン(1回1名あたり4本まで。パスポートに記録される。年間16本が上限、上限を超えた場合は1回1名あたり1本のみとなる。)などを購入できる。カイ
ロ市内にも免税店(City Starsやマアーディー等)があり、入国後48時間以内なら、パスポートを持参し提示することで購入可能。
(2) 入国手続き書類
旅券及び査証と、機内で配布される入国カードが必要である。
観光目的で一般旅券をもって入国する場合には、30日以内の滞在であれば、空港の入国審査手前の銀行(両替所)において、15米ドルの査証用印紙を取得する。
(3) 入国審査
検疫はほとんど実施されていない。ただし、ケニア、エチオピアなどからの便の乗客に対しては、黄熱病予防接種カードのチェックがあり、所持していないと空港の収容施設に隔離されることもある。黄熱病予防接種カードは、エジプトでも取得可能。
入国カードには、英語、アラビア語の両面がある。英語欄に記入し、わからない部分については空白にしておくと、係官が記入方法を説明するか記入してくれる。入国審査時に質問されることは、殆ど無い。
(4) 税関検査
申告するものがない場合は、緑の表示がある非課税申告の場所を利用する。
段ボール箱、ジュラルミンケースの場合には、内容物をチェックされることが多い。
何れのケースにおいても、その扱いは乱雑であると考えておく方が無難である。
段ボール箱の場合には、再梱包用にガムテープを持参しておくと便利である。
同時携行品については、ほとんどの場合問題は生じないが、一部の電化製品(電子レンジ、ビデオカメラ、カラープリンターなど)には持ち込み制限があり、現場の税官吏が即断できずに預かり置きになるケースもある。
また、短期滞在の場合、税官吏に聞かれた時には、ビデオカメラなどは日本に持ち帰ることを申告し、パスポートにその旨記入してもらう。当該対応がなされた場合には、出国時に必ず申告する必要がある(長期滞在の場合、パスポートに記入があると、出入国のたびにビデオカメラなどを携行しなければならず、問題となるケースもある)。
ビデオテープ、オーディオテープ、CDなどの持ち込み時にも、見つかれば検閲が求められるケースもある。
なお、税関吏が英語を理解しないこともある。
(5) 空港内での留意点
到着後空港建物を出るまでの間についても、身の回りの手荷物管理にはいつ何時も十分に注意しておく必要がある。出発前にエージェント、航空会社等に対してファミリーサービス(空港到着後の特別な支援)を依頼していても、現地空港内でのケアがなされないといったケースもある。
(6) 空港からの主な交通手段
レンタカー、リムジン、タクシー、大型バスなどを利用する方法があるが、出発前に何らかの出迎えの手配をしておくことを勧める。
事前手配がない場合には、市内中心部のTahrir(タハリール)広場まで、約 80LE~120LEと割高ではあるものの、リムジンカウンターで車を手配するのが無難である(なお、運転手からはチップを要求されることもある)。一般のタクシー利用の場合も約80LE~で、英語が通じないこともある。白と黒のチェッカー柄のタクシーはメーター制(初乗り3LE、以後200m毎に0.25LE)、黒塗りのタクシーは定額制ではなく値段交渉が必要である。なお、メーター制タクシーの場合においても、値段の上がり方が異常に早いケースもあるため、注意が必要である。なお、行き先が一般的に名前の知られた大きなホテルなどであればそれほど問題はないと思われるが、タクシー運転手は場所がわからない場合でも取り敢えず客を乗せ、ある程度走行した後に道々で人に場所を尋ねるという場合が多々あるので、注意が必要である
(7) その他の留意点
外貨交換は、空港にある銀行や両替店、またホテルや市内の銀行や両替店でも可能である。日本円の両替も可能である。ただし、トラベラーズ・チェックから
の両替を取り扱っているところは限られており、拒否される場合もある。

11-2 出国
(1) 出国時の概要
入国時と同様である。出発ホールの入口で、パスポート、航空チケット、X線による荷物のチェックが行われる。金属性の小さな箱、高価な貴金属のアクセサリーなどを持っている場合には、係員に開封されて検査されることもある。また、サンゴや骨董品などの輸出禁制品についてもチェックされる。所持金額を聞かれることは殆どない。荷物チェックの後、チェックインカウンターに進むことになるが、チェックインカウンターには乗客しか入ることはできない。チェックイン手続き完了後、出国カードに必要事項を記入のうえ、入管窓口に旅券、出国カード、搭乗券を提出し、出国手続きを実施する。出国手続き後には、第1および第2ターミナル
ともに免税店、喫茶店などがある。土産品もあるが、市中に比べ割高である。
(2) リコンファーム
基本的にリコンファームは不要である。
(3) チェックイン
国際線の場合には、2時間以上前、国内線の場合には1時間前のチェックイン手続き実施が無難である。
(4) 空港利用税
一般旅行者も含めて、空港税はない。
(5) その他の留意点
ナイル河畔やザマーレク地区から空港までは、道がすいていれば30分から45分程度で行けることもあるが、特に連休前日の夕方等の場合には渋滞が120分以上となる場合もあるので、時間に余裕を持って移動することを勧める。
期限内の滞在査証を所持している場合には、出国後6カ月経過していなければ、再入国ビザの再取得は不要である。
なお、当地赴任中に旅券の更新を行った場合には、念のために新旧両方の旅券(*旧旅券はVOID済み)を携行しておくこと。(*入国スタンプや査証情報が旧旅券にしか記載されていないケースもあるため。)

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