トルコ旅行に関する情報のまとめ

トルコ旅行に関する情報のまとめ

[toc]

トルコの概要のまとめ

(1)正式名称 (和文)トルコ共和国
(英文)Republic of Turkey
(2)政体 共和制
(3)首都 アンカラ
(4)面積 78万576平方km
(5)人口 78,741,053人(2015年,トルコ国家統計庁)
(6)民族 トルコ人、クルド人、アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人など
(7)言語 公用語 :トルコ語
(8)宗教 イスラム教 98 %、その他ギリシャ正教、アルメニア正教、ユダヤ教等
(9)略史 1299年オスマン朝興る。最盛期にはバルカン、アナトリア、メソポタミア、北アフリカ、アラビア半島に及ぶ大帝国に発展。1922年オスマ ン・トルコ帝国滅亡、同23年共和国宣言。
(10)在留日本人 2,208名(外務省在留邦人数統計 2015年10月)
(11)気候
トルコの気候はマルマラ海、地中海、エーゲ海沿岸地方の地中海性気候、アナトリア半島内陸地方の大陸性気候、黒海沿岸地方の温帯湿潤気候の 3 つに大きく分けられる。首都アンカラの気温は冬の最低気温が-10℃以下、夏の最高気温が
35℃以上になり、寒暖の差が大きい。

トルコと日本との時差

日本との時差 :-6時間 (2016年からGMT+3時間)

トルコの祝日

1月1日 元日
4月23日 独立記念日および子供の日
5月1日 メーデー
5月19日 アタチュルク記念日および青少年とスポーツの日
7月15日 民主主義と自由の日
8月30日 戦勝記念日 10月29日 共和国記念日
その他宗教的祝日(砂糖祭、犠牲祭。毎年時期が変わる。) 休日 : 土曜日、日曜日

トルコのビジネスアワー

9:00~12:30、13:30~17:00(官庁により若干変動あり。金曜礼拝あり) 銀行 9:00~17:00(土日休み) 商店 9:00~19:00
(日曜日は休業の店が多いが、スーパーマーケットや大規模ショッピングセンターは営業)

トルコの言語

業務: 英語はあまり通じない。必要に応じて英語からトルコ語への通訳をつける
ホテル、買い物、食事: ホテルでは英語が通用する。買い物、食事などでは英語が通用しないので、トルコ語が必要

トルコの通貨

通貨 :トルコ・リラ(TL)

トルコの在外日本関係機関と現地官公庁

●日本大使館
住所 :Resit Galip Cad. No.81, Gaziosmanpasa, Ankara 電話 :312-446-0500 FAX :312-437-1812
勤務時間 :9:00~13:00、14:30~18:30(土日は休み)
URL :http ://www.tr.emb-japan.go.jp

トルコのホテル

トルコの電源・電圧・コンセント形状

(1) 電圧
電圧は220V、周波数は50Hzである。日本から持参し同電圧周波数をカバーしていない製品を使用するには変圧器が必要。パソコンなどには、スタビライザー、UPSを利用するケースも見られるが、万が一に備えて利用するという程度。
(2) コンセント、モジュラージャックの形
電源プラグはC型である。日本製品に限らずC型以外のプラグはアダプターが必要である。電話線モジュラージャックは日本と同型。

トルコの気候と服装

夏は6~9月、冬は11~4月で、春と秋は非常に短い。夏は最高気温が摂氏38 度になることもあり、日差しが強いのでサングラスがあるとよい。日本ほど湿度はないため過ごしやすい。冬は気温が低く積雪も多い。したがって、衣料品は夏物、冬物、合服全てが必要である。ただし、冬は暖房が充実しているため室内では厚着の必要はない。冬物に関しては、ダウンコート等の十分な外着を準備されたい。
市内には、輸入品店を含め、多くの衣料品店がある。デザイン的には種類が多いが、日本人の体型に合わないことが多い。体型の違いは乳幼児や子供の場合に顕著であり、服の丈、胴回り、首回りなどがフィットしないことがあるので、注意を要する。
店によっては、ズボンの丈を直してくれるし、オーダーメードの店でも、既製品の寸法直しが依頼できる。

トルコでの洗濯・ランドリー

洗濯機、アイロンは多数市販されており、容易に入手できる。洗剤、柔軟剤、洗濯のり、漂白剤もすべて揃っている。ドライクリーニング店があり、仕上がりも問題はない。

トルコでのチップ

(1) 習慣の有無
チップの習慣あり。
(2) 各種サービスに対するチップ
レストランでは会計の5~10%ほどのチップを置く習慣がある。ロカンタ(大衆食堂)や軽食堂等では小銭程度で構わない。おつりがない場合は支払い時に上乗せして払うが、おつりがある場合は、いったん支払いを終えたあと、勘定書が入っていたボックスなどに入れる。
ホテルのポーターには、荷物を部屋に届けてくれた際に、1ドル程度の現地通貨を渡す。
その他、散髪時に美容師にチップを手交する習慣等があるが、タクシー運転
手にはチップを手交する必要はない。

トルコでの食事・レストラン(外食)

トルコでは肉・魚ともトルコ料理が主流だが、イスタンブールには日本食他、インターナショナルなレストランが所在する。ただし、利用の際は、立地や安全面に十分に注意すること。

トルコの食べ物

(1) 一般事情
味にこだわらなければ、たいていのものは入手可能である。輸入食品店等には、乾麺や蕎麦、味噌や醤油、海苔やワサビ等の日本食品も売られていることがある (大抵は韓国か中国産)が、値段は高い。
(2) 主な食品の出回り状況
<米>
さまざまな品質のトルコ産米が年中豊富に出回っている。なかには日本的な炊き方で食べられる品種(Calrose、Baldoなど)もある。そのほか、カリフォルニア米、パキスタン米、タイ米なども入手できる。なお、モチ米は入手できない。
<小麦粉、片栗粉>
中力粉が主だが、プロテインの%が多いものを強力粉、8%以下を薄力粉と区別して使用すると良い。その他片栗粉は澱粉(Patates Nişastası)で代用可能。
<パン>
食パンは日本のパンよりきめが粗く、パサパサしているが、バケット類は美味である。菓子パン、ケーキも豊富にある。
<肉・乳製品>
牛肉、羊肉、鶏肉は、好みの部位を容易に入手することができる。豚肉は専門業者が卸しているが、生肉は特定の場所でしか市販されていない(ハム、ソーセージ、ベーコン等の加工品であればスーパー等で輸入品を購入することも可能だが高価である)。牛乳、チーズ、ヨーグルト、バター、生クリームは容易に入手できるものの、味は日本のものとは少し異なる。
<魚介類>
種類はそれほど多くないが、量的には豊富である。7、8月の禁漁期を除けば、季節によりアジ、イワシ、サバ、タイ、カツオ、カレイ(イボガレイ)、スズキ、イカ、タコ、エビ、時にはマグロなども入手できる。一般に大味で身は軟らかく、身崩れするので、刺身にするには扱いにくい。貝類ではムール貝が一般的で、広くトルコ人に食されている。他の貝類はほとんど見かけない。
<野菜、果物>
農業国だけあり、野菜・果物は種類が豊富で値段が安い。ほとんどの野菜や果物は手に入り、冬場は白菜、大根、サツマイモ、生姜等も手に入る。
しかし野菜全般としてすじが多く固い為、調理時間は多く要する。キノコ類はマッシュルームが主だが、時期によってはシイタケやマツタケも入手可能。
<その他>
イスタンブールには豆腐、納豆等の販売者がおり、注文販売で入手可能。
アンカラでも豆腐やもやしを製造している業者があり、注文販売で入手可能。
<調味料>
調味料として、しょうゆは一般的に大きなスーパーには売っている。米酢やご ま油等も売っている。また、価格は高いが、輸入食材店にてわさび、みそ、酢や 蕎麦、乾麺なども入手可能。
<食用油>
オリーブ油、ヒマワリ油、コーン油、マーガリン等が一般的。ゴマ油も時々見かける。
<酒類>
酒税の率が高いため、アルコールは全般的に日本と比較しても高価である。国産のワイン、ビールは豊富でスーパー等で入手できるが、夜の22:00~06:00 はアルコール販売禁止となるため注意が必要。また、地方都市では酒類を売る店が限られている。その他、地酒ラク等が良く飲まれる。
<飲料水>
瓶またはポリ容器入りの飲料水が数種類出回っている。水道水は調理には使用できるが石灰分が多い(イスタンブールは特にヨーロッパ側)ので、飲料には適していない。コーラ、ジュース類もあるが日本ほど種類が豊富ではない。
<菓子類、嗜好品>
菓子類については、周辺諸国へ輸出もされており、スーパーマーケットにおい
ては豊富な品ぞろえが望める。トルコ国民は紅茶を煮出したチャイを日常的に嗜好している。緑茶やハーブティ等もティーバッグ形式で売っているが、緑茶は日本の緑茶をイメージしないほうがいい。コーヒーも入手可能で、値段は高めだが専門店も増えてきた。

トルコでの食料品の入手

イスタンブール、アンカラいずれも市内には大型スーパーマーケットが数多くあり、食料品だけでなく、生活必需品も豊富に売られている。また、各地で定期的に開かれるバザール(市場)や一般商店、小型スーパーマーケットがいたるところにあり、食料品の入手は容易である。クレジットカード支払いの可能な店も多い。
日本食材の入手は種類が限られ非常に高価なので、赴任時に持ち込むことを勧める。

トルコでの日用品・雑貨の入手

品質は多少劣るかもしれないが、日本とそれほど変わりはない。

トルコでの換金・両替の方法

市内中心街に両替所が多数あり、イスタンブールでは日本円も取り扱っているところが多い。米ドル、ユーロは両替が容易である。銀行でも両替できるがレートは若干低い。また、トラベラーズチェックは両替が難しい。

トルコでのクレジットカード利用

MasterCard、VISAは使い勝手がよく、ATMによってはキャッシングも可能。
American Expressは使えないところもある。一般に都市部では、トルコ人は小額
の買い物でもクレジットカードによる支払いをすることが多い傾向にある。

トルコでの移動・交通

一般事情
<道路>
国内は道路網が整備されている。道路工事が頻繁に行われており、特に夜間は工事現場の表示がないこともあるため、注意する。マンホール部分が突出、陥没していることが多いので、慣れない道を走る時には注意が必要である。また、一方通行も多い。タクシー、バス、ドルムシュ(乗り合いタクシー)などの運転はかなり乱暴であるため、これらの車両が至近距離を通過している時には注意する。自動車が主な交通手段であるため、大都市ビジネス街では朝夕の渋滞はすさまじい。運転マナーは非常に悪いので、運転の際は接触事故、もらい事故に気をつけること。特に、イスタンブールでは、アジア側とヨーロッパ側を結ぶ第1、第2ボスポラス大橋は朝晩の通勤時間は激しい渋滞となるため、アジア側とヨーロッパ側との移動には時間的に余裕を持たせる必要がある。イスタンブール市内には信号が多数あるが、故障していることもある。また、信号を無視するドライバーが多いため、道路を横断する際は、歩行者優先であっても左右を良く確認して渡るべきである。(全土的に、横断歩道のラインが道路上に引かれていても、信号を伴っていない場合が多いので、いずれにしても左右確認は必須)
<車両の運転>
車両は右側通行である。道路標識はわかりやすく整備されている。しかし、標識や信号を無視するドライバーが多いので、交通事故は非常に多い。歩行者は、車が高速で走っている間を横断するため、運転者側から見ても危険。また、安易にブレーキを踏むと、車間距離がほとんどとられていないため、後続車に追突される危険性が高い。運転するにも、歩行するにも十分注意が必要。なお、トルコの規定では、いかなる場合でも追突した側に過失責任が問われる。
<運転免許>
2016年1月1日よりトルコの運転免許制度が変更になり、日本の運転免許証をトルコの運転免許証へ切り替えることができなくなった。日本の運転免許証所持者は、大使館及び総領事館の発給する抜粋証明(運転免許証の翻訳)を携行することにより、入国後6ヶ月のみ運転できる。もしくは、日本で国際運転免許を取得してくることをおすすめする。トルコの運転免許証も国際運転免許証も取得しておらず、入国後6ヶ月を超えて滞在している場合は、トルコの運転免許証を教習場で取得して運転することとなる。
詳しくは大使館HP参照。http://www.tr.emb-japan.go.jp/J_03/15.htm
<レンタカーなどを利用する場合>
空港や主なホテルには必ずレンタカー会社の出張所があり、気軽に利用できる。
利用する際は、電話やインターネットで希望車種を予約しておく。料金は車種によって異なり、利用開始時に支払う。また、マニュアル車が一般的。なお、借りた時にガソリンがほとんど入っていないことが多い。満タン返しという習慣はないようである。
<地図>
道路地図のほか、市内地図、鉄道路線図、長距離バス路線図などは、書店で購入できる。ホテルのレセプション、ツーリストインフォメーションなどでも簡易なものは入手可能。
<タクシー>
タクシーは非常に多く、7:00ごろから23:00ごろまでは容易に拾うことができる。
イスタンブールでは「テレタクシー」と呼ばれるシステムが各地区にあり、電話をすれば5分ほどで自宅まで迎えに来てくれ、大変便利である。アンカラはおおよその通りにタクシーボタンがある。料金はメーター制で、24:00を過ぎると5割増しとなる。タクシー料金自体は、ほかの物価と比べて非常に割安である。流しのタクシーは信用できない場合もあり、遠回りをされたり、お釣りに偽札を入れられたりすることもあるため、所定のタクシープール、アパートやホテルと契約しているタクシーを利用するほうが安心である。
「ドルムシュ」と呼ばれる乗り合いタクシーやミニバスもある。運転はかなり乱暴であり、一般犯罪のリスクがあるため、利用は避けるべきである。
<地下鉄>
警備が手薄なので、安全上利用を控えるべきである。
・アンカラの路線については下記をご参照。

http://mapa-metro.com/en/Turkey/Ankara/Ankara-Metro-map.htm

・イスタンブールの路線については下記をご参照。

http://www.urbanrail.net/as/tr/istanbul/istanbul-map.htm

(両大陸間の交通量を緩和する目的で、2013年に海底縦断鉄道(Marmaray)が日本のODA支援によって開設された。これにより、旧市街とアジア側が5分で移動可能となり、公共交通機関にて移動をする市民も増えてきた。)
<船舶>
イスタンブールは三方を海で囲まれており、船の便が非常に発達している。ヨーロッパ側とアジア側を結ぶ線や、金閣湾を結ぶ線等がある。特に、近年就航した高速船は、イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側を25分で結んでおり、たいへん便利であるが、桟橋等については警備が手薄なので、安全上利用を控えた方が良い。
<鉄道>
YHT(高速鉄道)
長距離移動は鉄道よりもバスのほうが便利である。しかし、近年主要都市間を結ぶ高速鉄道の建設が目覚ましく、2014 年にはアンカラ―イスタンブール
(Pendik)間にも開設された(所要約 3 時間半)。

http://www.tcdd.gov.tr/

<長距離バス>
長距離バス網は非常に発達しており、鉄道より速いので、多くの人が利用している。サービスも良く、Wifi 等も使用できる。しかし、事故が非常に多いので信頼性のある大手バス会社を選ぶこと。バスターミナル(Otogar)は、イスタンブールはヨーロッパ側エセンレル、アジア側ハレムが中心であるが、市内のいたるところにバス会社の支店があり、それらの Otogar へのサービスバスも運行している。
アンカラのバスターミナルはイェニマハッレにあるアシュティ(Asti)。
<国内航空>
アンカラにはエセンボア空港、イスタンブールには現在、ヨーロッパ側のアタチュルク空港、アジア側のサビハギョクチェン空港の2つの旅客空港が所在する(現在ヨーロッパ側北部に第3空港を建設中。第3空港が開設された場合、アタチュルク空港の機能が第3空港に移行される)。国内線は発達しており、航空会社も国営トルコ航空(TK)をはじめ数社ある。TK の子会社である Anadolu Jet は、アンカラ発着で国内線専門。便名は TK のまま。イスタンブール~アンカラ間は 1 時間に 1 本程度運航されているほか、ほとんどの主要都市間の航空便のネットワークがある。

トルコでの交通事故・盗難への対処

(1) 対処方法
保険金の受け取りなどで警察の証明書が必要となるので、必ず最寄りの警察に連絡する。日本人だけで処理しようとせず、必ずトルコ人に間に立ってもらうこと。カウンターパートなどに現場または病院まで来てもらうとよい。また、たとえ渋滞になろうとも、事故車両を移動させず事故現場を維持したままトラフィック・ポリスを待つのが慣例である。警察の電話番号は「155」、救急車は「112」。郊外であ
ればジャンダルマ(警察に変わる治安部隊)「156」に連絡する。
(2) 救急病院
とりあえず最寄りの病院にて対応し、必要に応じて大きい病院などへ移送してもらう。
(3) 車両の盗難、車上荒らし
少々面倒でも、車は必ず駐車場へ入れること。カーステレオは取り外しできるものにして、夜は自宅に持ち帰る、貴重品や荷物を積んだまま長時間駐車しない、車から離れる際には少しの間でもロックするなどの予防措置をとることが重要。最近では、住宅地でも路上駐車中の車上荒らしの例が多く聞かれる。駐車場または警備員などの常駐する場所が安全である。

トルコの風俗・習慣

イスラム教徒98%なので、無用なトラブルを避けるためにも、イスラム教批判 や宗教論議は行わない。ケマルアタチュルクによる改革以降、政教分離に基づい
た近代化政策が進められているが、最近はイスラム回帰の傾向も強くなり、政治的 イデオロギーに宗教が影響することが多くなった。現在、世俗主義と保守主義が共 存しており、自由に飲酒する者も、1日5回のお祈りに熱心な者もいる。欧米と変わ らぬ服装の若者がいるかと思えば、イスラム文化を重んじ、常にスカーフで髪の毛 を隠している人もいる。都市部で生活する上では外国人が宗教的な制約を感じるこ とは多くないが、反面保守的なところも多くみられ、食事も伝統的なものが好まれる。
外国人に排他的な感情を持つ人もいるが、ほとんどのトルコ人は外国人やその
習慣に対して寛容である。特に親日派が多いので日本人は優遇されることが多い。
それでも、トルコ人と交流する際は、トルコ人の習慣を尊重して対応することが望ましい。
一般的に女性は肌を露出した衣服を避けるほか、誤解を招かれないよう、男性にむやみに笑いかけない、挨拶する時には相手から手を差し出されるまで自分からは手を出さない等の注意が必要。男性も女性へのスキンシップ等を控えることはもちろん、適度な距離感を保つことが必要である。既婚者の配偶者を誉めることも思わぬ誤解を招きかねないので、軽率な言動は避けるべきである。
一般に、トルコ人同士、また日本人に対しても、親しくなると両手で抱擁し、頬と頬をつけてあいさつを交わす。初めは驚くが、親愛の表現なのでそれに応えることが望ましい。ただし、男性から女性にこのあいさつをすることはまずないので異性間では注意が必要。

トルコでのタブー・禁止されている言動

政治や宗教に関する話題は避けたほうがよい。また、トルコ建国の父Kemal Ataturk(ケマル・アタチュルク)を冒涜し批判することは許されない。トルコ国旗を汚すことも刑罰に値するので、気を付けること。法律にはないが、政治的、宗教的な発言や現政党の批判等は慎むこと。
一般にはイスラムの習慣を重んじ、食事やお土産のお菓子等にもアルコールやラードを含むものは出さない等、配慮が必要。
また、2009年より建物内での喫煙が禁止されており、違反すると罰金対象となるので注意が必要。植物や昆虫の違法採取も固く禁じられている。

トルコの出入国手続き

12-1 入国
(1) 空港施設概要
イスタンブールのアタチュルク国際空港は国内線ターミナルと国際線ターミナルは回廊でつながっていて徒歩で移動可能であるが、10分程度の所要時間を見る必要がある。国内線のビジネスラウンジは回廊途中の階段を下ったところにある。
入口には常時警察官がおり、所持品のチェックや身体検査がある。出迎え人の入場はロビーまでである。
(2) 入国手続き書類
出入国カードによる手続きは行っていない。通常、イエローカード(予防接種証明書)の検査はないが、コレラ発生地域からの旅行者には必要となっている。
外貨の持ち込み制限はない。
トルコに3カ月以上滞在する場合には、イカメット(Ikamet)と呼ばれる滞在許可証、もしくは労働許可証を取得する必要がある。滞在許可証、労働許可証はいわば身分証明書であり、常に携帯する。これなくしては銀行口座も開設できない。出入国の時は必ずナンバーなどのチェックがある他、税関から荷物を引き出すことはできず、外国旅行にも出られない。車を購入する際にも必要である。
<滞在許可証>
滞在許可証は内務省「移民管理局」が管轄。オンラインで書類申請をし、その後写真4枚と必要書類の原本を持参し、指定口座に代金を振り込むが、手続きは流動的なので常に確認すること。卒業証明書やパスポート等のコピーは公証翻訳等の手続きが別途必要になる。また、発行には1ヶ月~半年ほども時間がかかることがある。その間は申請書が滞在許可証の代わりとみなされ、滞在する権利が与えられるが、その間の海外渡航は15日までに限られるので注意すること。
<労働許可証>
労働社会保障省の管轄。出国前に配属先経由で申請し、在京トルコ大使館にて労働ビザを取得、派遣後に労働社会保障省から派遣先を通じてカードが手元に送られてくる。
※ 滞在を延長する場合は、いずれも満期の2ヵ月前までに延長申請をしなければならない。どちらもパスポートの有効期限までの範囲内でしか延長はできない
ので、パスポートを先に更新しておかなければならない場合もある。
(3) 入国審査
パスポートを審査官に提出するのみである。3か月以上トルコに滞在して一旦出入国する場合は、パスポートだけはなく滞在許可証または労働許可証の提示が必要である。
(4) 税関検査
紙巻きタバコ200本、葉巻50本、酒類(100cc)5本、コーヒー1.5kg、紅茶500g、チョコレート1kg、菓子1kg、小型PC1台、携帯TV(画面16cmまで)1台、ポータブルCDプレーヤー1台、ポータブルラジカセ1台、カメラ1台、フィルム5本、ビデオカ
メラ1台、ビデオテープ5本、香水(120ml)5本までが免税の範囲となっている。
貴重品、15,000米ドル以上の価値のある品物は出国時の証明のために、入国時にパスポートに登録しておく必要がある。
鋭利な道具(キャンピングナイフなど)、武器、銃器、火薬類、麻薬、ポルノビデオ・雑誌などは持ち込み禁止である。
一般的なスーツケースが1~2個であれば、厳密な検査はほとんどない。しかし、明らかに機材とわかる荷姿の場合や、段ボール箱がいくつもある場合は開梱を要求される。電化製品(変圧器も含む)、薬品、ビデオテープ、大量の食料品などは、厳しくチェックされることが多い。
電化製品やコンピューター類は、出国時に持ち出す旨をパスポートに明記して通関できることもある。この場合、Temporary Importationとして処理されるので、任国外旅行などの際に持ち出すことを要求されないように、輸送会社などを通してしかるべき手続きを済ませる必要がある。電化製品の有無を問われた際は、
「ない」と答えるのが無難である。
骨董品、手織りのじゅうたんなどを持ち込む際は、申告しておかなければ持ち出せなくなることがあるので注意する。
(5) 空港内での留意点
トルコの空港は軍事利用も兼ねているため、写真撮影は禁止されている。盗難、事故発生の場合は、空港内を常時パトロールしている警察官に届けるか、インフォメーションサービスに通報を依頼する。病気の場合にもインフォメーションサービスで救急車の手配などを行ってくれる。カートは出入国ロビーにあり、一台 1ユーロ(もしくは3TL)である。ポーターもいるが値段交渉等が必要。
(6) 空港からの主な交通手段
【アンカラ】
エセンボア空港から市内までは約35kmで、渋滞していなければタクシーで約 45分程度、100TL前後で着く。環状道路を使った場合は120TL~130TLほどかかる。また、Belkoと呼ばれるシャトルバスが、空港~Kizilay間(料金YTL10)、空港~バスターミナルASTI間(料金YTL10)を運行している。
【イスタンブール】
アタチュルク国際空港から市内までは22kmほどで、渋滞していなければタクシ
ーで約30分、100TL程度で着く。ただし、近年イスタンブールの交通渋滞は激しい ことから、通勤時間帯に中心街に移動する場合は、時間の余裕を十分に見る必要がある。ほかにHavatasと呼ばれるシャトルバスが空港~Aksarayi~ Taksim間(料金YTL10TL)間、空港~Yenikapi間(料金YTL5)を運行している。
(7)その他の留意点
両替は、空港内の銀行、両替商、PTT(郵便局)でできるが、レートが悪いので、必要最低限に留めて、残りは市内でするほうが良い。

12-2 出国
(1) 出国時の概要
出発ロビーは到着ロビーの上(2階)にあるが、見送りはパスポートコントロールの前まで可能。
(2) チェックイン
国際便のチェックインは2時間前に開始し、35分前に受付終了となる。チェックインの時間に間に合わなかった搭乗予定者はキャンセルされるので、事前にオンラインチェックインをしておくとスムーズである。空港建物に入る際の荷物チェックは非常に厳しく、時間がかかる。特に、観光シーズンには観光客で混雑して、空港内へ入るにも20分ぐらいかかるので時間に余裕を持つこと。
(4) 空港利用税
トルコの場合、空港利用税は航空券購入時に徴収されている。
(5) その他の留意点
骨董品やアンティークの絨毯は持ち出し禁止なので、注意すること(違反した場合は5年以上10年以下の懲役。執行猶予無し)。カーペット(新品)は購入証明が必要。カーペット(古品)は博物館の証明が必要。鉱物は特別の書類が必要。貴重品は入国時登録した物、正規両替の外貨で購入証明のある物でなければ認められない。
再入国ビザ取得の必要はなく、滞在許可証、労働許可証の有効期限が切れていなければ自由に再入国できる(出国時は上記持参の上、パスポートコントロールで提示する必要有)。5000米ドル相当以上のトルコ・リラの持ち出しは禁止されている。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。